Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2001: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
糖尿病の根本的治療にはグルコースセンサーを有するインスリン配送細胞の生体内への供給が必要である。そのため,異種膵島やin vitroで胎生膵組織より形成させた膵島様の細胞集団:islet-like cell cluster (ICC)を免疫隔離し移植する可能性が注目されている。最近,申請者らは比重密度勾配遠心法により膵島をアルギン酸Ba膜で被覆化させる技術を確立した。膵島は胎生期膵管細胞より分化するが,胎児膵組織をコラーゲナーゼで分解して培養するとICCが形成されインスリン分泌能も膵島と同様であることが報告されている。しかし,ICCは古典的アルギン酸カルシウム-ポリリジン膜カプセル化によりインスリン分泌能の低下が問題視されている。本研究ではすでに確立した比重密度勾配遠心法を用い胎児膵組織から誘導した膵島様細胞集団(ICC)をカプセル化し異種移植への応用の可能性,in vitro膵島と同じ細胞構成のICCを高速で形成させる条件を明らかにすることを主眼においている。 胎生20日Wistarラット膵組織をコラゲナーゼ処理し、dispersed cellsを採取,CMRL1066培地中で培養するとICCが形成された。ICCのbudding部分には免疫染色でインスリン産生が確認できた。しかし,budding部位以外の組織には,非内分泌細胞(腺管細胞,線維芽細胞など)がみられ,インスリン産生細胞を高率に含む,ICCの形成を促進条件を明らかにするすることが重要であった。成長因子の影響を,インスリン含量を指標に評価した。Hepatocyte growth factor (HGF)にはICC形成促進作用が有ったが,腺管細胞の増殖もみられ,その作用はインスリン産生細胞に特異的ではなかった。ニコチナマイド,activin AはそれぞれICC形成促進作用を示し,単位蛋白当たりのインスリン含有量でみても,インスリン産生細胞を比較的特異的に増加させた。ニコチナマイドとactivin Aの組み合わせにより,ICCの形成効率が約2倍に増加した。
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