遅発性神経細胞死とBcl-2 family蛋白の早期細胞内移動
Project/Area Number |
12770741
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cerebral neurosurgery
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
菅原 卓 秋田大学, 医学部, 助手 (80241660)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 全脳虚血 / 海馬 / 神経細胞 / アストロサイト / オリゴデンドロサイト / マイクログリア / 遅発性神経細胞死 / 錐体細胞層 / DNA断片化 / 神経発生 |
Research Abstract |
全脳虚血時間と神経細胞、グリア細胞損傷の関係 ラット全脳虚血モデルにおいて虚血時間と神経細胞死の関係はこれまで詳細に報告されているが、グリア細胞死については多くの検討はなされていなかった。上記結果に基づき、平均血圧31-35mmHgを用いて3,5,10分間の虚血後に海馬CA1領域の神経、グリア細胞の損傷と新生を最長56日間にわたり検討した。約90%の神経細胞は5,10分虚血3日後に細胞死を起こしたが、3分虚血後には細胞死は起こらなかった。astrocyteの細胞数も5,10分虚血後にのみ最大50%減少したが、減少の速度は神経細胞に比較して非常に緩徐であった。また5,10分虚血のみならず、3分虚血後においてもastrocyteは特徴的な形態変化を起こした。oligodendrocyteも5,10分虚血後に突起の形態変化を来したが、3分虚血後には変化を起こさなかった。mictogliaは5,10分虚血後に急激に形態変化を起こし、reactive microgliaとなった。以上の結果よりグリア細胞の細胞死や形態変化は神経細胞死のみに密接に関連したものではなく、グリア細胞自身も虚血の程度に応じた反応を起こしていると考えられた。また、10分間、5分間虚血モデルともに海馬CA1領域に安定した遅発性神経細胞死をもたらしたが、特に5分間モデルにおいてはmortalityは全くみられず、5分間、31-35mmHgが至適条件であると結論した。 Bcl-2 family蛋白の早期細胞内移動 平成13年度計画書に従い、Bcl-2 family蛋白のうち、Bcl-2,Bcl-XL,Bcl-XS,BAXの早期細胞内移動について実験中である。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)