マイクロ波による同種骨の加温処理法の確立および装置の開発
Project/Area Number |
12770798
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Orthopaedic surgery
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
内山 勝文 北里大学, 医学部, 助手 (90286310)
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Project Period (FY) |
2001 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | マイクロ波 / 同種骨 / 骨移植 / 加温処理 / 牛骨 / 皮質骨 / 海面骨 / 骨銀行 / 同種骨移植 / 加温処理法 |
Research Abstract |
1.【緒言】冷凍同種骨移植による感染性疾患の伝播や細菌汚染を克服する新しい方法として、マイクロ波加温処理法を確立するために、マイクロ波照射による骨内部温度の均一化につき検討した。2.【方法】ホルスタイン牛、中足骨より軟部組織、骨髄を除去し、冷凍保存した。ドリルにて、海綿骨の真横から約40mm(中心部)、海面骨深さ10mm、海面骨深さ2mm(表面部)、全長における中心部の皮質骨(深さ5mm)、皮質骨側の端から42.5mm、10mmの側面の深さ5mm、計6点に穴を開け、光ファイバー温度計プローブを挿入した。常温に戻した中足骨をポリプロピレン製の容器に入れ、電界密度が小さくかつ均一な、既製の工業用マイクロ波加温装置(Micro Denshi Co, Ltd MOH-1500E)にて加温した。出力制御は手動で行い、開始出力は100Wとし、各測定温度の最高値を見ながら出力を調節した。(1)以前の実験により容器内に生理食塩液を入れた方が、骨内部温度の均一性を改善することができるため使用した。(2)以前の実験により試料の底部は加温されにくいため、試料の入った容器を庫内のテフロン台に置いて高さを与えた。(3)昨年の結果より、誘電率の異なる海面骨と皮質骨を、同時にマイクロ波のみで内部温度を均一にすることは困難であった。最終的には外部加熱が必要である。つまり、昇温時はマイクロ波と外部加熱で加温し、温度を一定に維持するために外部加熱を使用する。そこで、容器内の温度を80℃以上にするため,に、庫内に熱風を流した。これらの工夫を行い、容器内の温度も計測し、試料5個の加熱経過を計測した。3.【結果】容器内に生理食塩液を10ml入れた時に、最も均一に加温する事ができた。中足骨の測定点(6点)および容器内部温度(1点)、すべてが約13分で80℃以上に達し、以後10分以上、80℃〜85℃の範囲を維持した。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)