侵害刺激受容体チャネルに対する全身麻酔薬の影響に関する分子生物学的研究
Project/Area Number |
12770816
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Anesthesiology/Resuscitation studies
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
古谷 秀勝 京都大学, 医学研究科, 助手 (60293974)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2001: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 侵害受容体 / 全身麻酔薬 / 疼痛 / 電気生理 / 侵害刺激受容体 |
Research Abstract |
本年度は前年度に引き続き、アフリカツメガエル卵母細胞に、合成したVRlあるいはVRLlのcRNAを注入し、VRl、VRL1を発現させ、そのタンパク発現を確認した。前年度は熱刺激、pH変化時の電気生理学的実験の安定性に問題があったが、カプサイシン投与刺激に対するカルシウム電流の発生を安定して観察可能になった。カルシウム電流の性質を2電極ボルテージクランプ法で解析した。 カプサイシン刺激に対するカルシウム電流への各種濃度の麻酔薬の影響を同様に2電極ボルテージクランプ法により電気生理学的に検討した。吸入麻酔薬についてハロタンでは有意な影響は見られなかった。静脈麻酔薬については現在実験中であり明確な結果は得られていない。吸入麻酔薬で有意な影響が見られなかったことについては、吸入麻酔薬がVR1やVRH分子そのものに直接作用しないのではないかと考えられるが、細胞内シグナル伝達機構に対する影響については不明であり、細胞種の違いによる差、すなわち、アフリカツメガエル卵母細胞発現系以外のたとえば神経系の細胞で調べる必要があると考えられる。さらにVRlが細胞機能に与える効果に対する全身麻酔薬の影響を明らかにするため、in vivoで一次性感覚神経におけるVR1刺激時のCGRP放出に対する影響を調べる。近年VRl、VRL1以外にも組織の損傷時のpHの変化などにより活性化するチャネルが存在し、その分子もクローニングされている。(P2X、ASICファミリーなど)これらについても同様な実験系で解析する必要があると考えている。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)