前立腺癌細胞の増殖における性ホルモンと成長因子受容体のクロス・トーク
Project/Area Number |
12770868
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
安本 博晃 広島大学, 医学部, 助手 (20314750)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2001: ¥100,000 (Direct Cost: ¥100,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 前立腺癌 / 線維芽細胞成長因子受容体 / クロス・トーク / アンドロゲンレセプター / 線細芽細胞成長因子受容体 / クロストーク |
Research Abstract |
PC-3にwild-type FGFRlllbを導入し,得られたFGFR2lllb安定発現株は,in vitroにおいてcontrolと比較し有意に,増殖が抑制されており.LigandのFGF-7添加によりさらに増殖抑制効果が認められた.ヌードマウスを用いた造腫瘍能の検討でもcontrolと比較し有意に造腫瘍能は低下していた.FGFR2lllb安定発現株はcontrolやparentでみられていた紡錘形の形態や長く伸びた樹枝状の形態は弱まり,細胞は敷石状に近い形態を示した.ヒト前立腺癌組織では分化度が低くなるに従いlactoferrinの産生は低下する,FGFR2lllb安定発現株はcontrolに比べlactoferrinの発現は増加していた.サイトケラチンの産生は正常前立腺上皮,肥大症組織,前立腺癌組織,前立腺癌細胞株で発現パターンが変化する.Pancytokeratine抗体を用いた検討ではFGFR2lllb安定発現株ではcontrolに比べ発現の増加がみられ現在,各cytokeratine抗体を用いて詳細を検討中である. Ligandが結合し活性化されたFGFRの細胞内ドメインのリン酸化はFRS2,ドッキングプロテインGRB2らとcomplexを形成しシグナルが伝達される.FGFRlll安定発現株とcontrolをそれぞれFGF-1,FGF-7で刺激し,タンパクを回収,抗GRB2抗体を用いて免疫沈降を行い得られた蛋白をSDS-PAGEしたのちトランスファーし,抗リン酸化チロシン抗体でウェスタンブロッティングを行った.FGFR2lllb安定発現株ではcontrolと比較しFGF-1,FGF-7刺激で90kDaのバンドの減弱が認められFGFR2lllbのシグナルはFGFR下流のシグナルにおいてアダプター蛋白のリン酸化を抑制する可能性が示唆され解析中である.
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)