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可逆性前庭障害モデルの作成

Research Project

Project/Area Number 12770971
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Otorhinolaryngology
Research InstitutionYamaguchi University

Principal Investigator

原 浩貴  山口大学, 医学部・附属病院, 助手 (90274167)

Project Period (FY) 2000 – 2001
Project Status Completed (Fiscal Year 2001)
Budget Amount *help
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Keywords前庭代償 / 浸透圧ポンプ / テトロドトキシン / 前庭眼反射
Research Abstract

末梢前庭機能障害ののち中枢性に幾能が代償されるいわゆる前庭代償は神経系の可塑性を考える上で、極めて興味深い現象である。これまでに用いられた前庭代償の実験モデルは、内耳破壊術による末梢前庭機能障害モデルがほとんどであったが、実際臨床上で経験するめまい症例は末梢前庭機能の部分喪失がほとんどであり、また末梢機能が回復する例も多い。そこで、本研究においてはテトロドトキシンを用い、いわゆる可逆性の末梢前庭機能障害モデルを作成する事、また作成したモデルを用いることにより、前庭代償の主体と考えられている中枢での神経伝達物質や各種レセプターの発現・分布の変化も検討することを目的とした。なおテトロドトキシンはナトリウムチャンネルに作用し、組織に永続的な形態変化を生ずることなく、一過性に神経伝達の遮断をおこす薬物であり、内耳に直接投与する事で一時的に前庭入力を遮断することが可能であるといわれている。
今年度は、内耳に浸透圧ポンプを留置し、実際のモデル動物を作成した。内耳浸透圧ポンプ留置によるテトロドトキシンを用いた一過性前庭轄モデル動物を乍成し、前庭眼反射(VOR)の測定と内耳の形態学的変化の有無についての検討を行った。まずモルモットのVORを持続回転装置と赤外線CCDカメラを用いた眼球運動解析システムにて測定した後、全身麻酔下に右側中耳骨胞を開放し、内耳にテトロドトキシンを含有する浸透圧ポンプを留置し閉創した。その後、術直後から24時間後まで3時間毎に、さらに術後1日目からは24時間毎にVORを計測し、術後7日目にカテーテルの抜去を行い、更に3日間観察の後、断頭した。テトロドトキシン投与中、VORは完全に消失していたが、カテーテル抜去後24時間で、正常に回復した。両側内耳を摘出し、内耳はプラスチック包埋した後5μmの準超薄切片を作成し、光学顕微鏡下に観察した結果、テトロドトキシンによる前庭眼反射の障害は投与中止後24時間で回復し、形態学的にも明らかな内耳障害を来さない可能性が高いと考えられた。

Report

(2 results)
  • 2001 Annual Research Report
  • 2000 Annual Research Report

URL: 

Published: 2000-04-01   Modified: 2016-04-21  

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