Project/Area Number |
12771002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
藤村 武之 産業医科大学, 医学部, 助手 (40320361)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2001: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | GSTα / GSTμ / GSTπ / 血管系 / メラニン / 免疫電顕 / ラセン靭帯 / 中間細胞 / WBB6F_1W / W^v mouse / Stria Vascularis / intermediate cell / Basal lamia / IgG deposition |
Research Abstract |
グルタチオンSトランスフェラーゼ(GST)はα、μ、πとθの4つのクラスに分類される。GSTは、栄養素以外の異物と総称される化学物質のグルタチオン抱合を触媒し、これらの物質の解毒・排泄機構に関与しているばかりでなく、近年メラニンの代謝にも関わっていることが、判明している。今回モルモット内耳におけるGST局在に関する光顕および電顕免疫細胞化学を施行した。(方法)動物には成熟ハートレー系白色モルモットと成熟有色モルモットを用いた。1)光顕2)光顕免疫細胞化学ウサギ抗GSTα、μならびにπ抗体を1次抗体とし、ペルオキシダーゼ標識ヤギ抗ウサギIgG(Fab')2抗体を2次抗体に用いた。3)通常電顕4)Postembedding法による免疫電顕試料は、PLP液灌流固定の後、ウサギ抗GSTπ抗体を1次抗体とし、15nm径金粒子結合ヤギ抗ウサギIgGを2次抗体とする免疫金法を施行した。(結果)白色モルモットにおけるGSTα、μの免疫陽性反応はラセン靭帯、suprastrial resionおよびラセン板縁に認められたが、血管条に同免疫陽性反応は認められなかった。コルチ器では、GSTμは内柱、外柱細胞やHensen細胞に局在した。GSTπは外有毛細胞、Hensen細胞およびClaudius細胞に局在した。GSTπの免疫陽性反応は、ラセン靭帯、suprastrial resionおよび血管条に認められた。このように各サブユニットはモルモット内耳において異なる局在を示した。血管条にGSTπが局在したことから、血管条における超微形態学的検索をおこなった。メラニンが豊富な有色モルモット血管条を用いた免疫電顕を施行した。有色モルモット血管条中間細胞内におけるGSTπの局在を免疫金法にて検索してみると、細胞質やメラニン顆粒に、15nm径のGSTπ免疫陽性金粒子が局在した。中間細胞においても、メラニンの代謝にGSTπが関与している可能性が示された。
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