Project/Area Number |
12771046
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
石田 晋 慶應大, 医学部, 助手 (10245558)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2001: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 糖尿病網膜症 / 線維血管増殖 / 血管新生 / グリア細胞 / Vascular Endothelial Growth Factor / Matrix Metalloproteinase |
Research Abstract |
糖尿病網膜症における失明に至る過程として、線維血管増殖と呼ばれる病的血管新生は必須の病態である。線維血管増殖には、グリア細胞-内皮細胞間におけるvascular endothelial growth factor(VEGF)-VEGF受容体系が重要な役割を演ずることを我々は示した(Invest Ophthalmol Vis Sci,2000)。つぎに、網膜グリア細胞の硝子体遊走には、IV型コラーゲンを主成分とする内境界膜を分解するプロテアーゼが不可欠と考え、matrix metalloproteinase(MMP)に着目して研究を進めた。手術的に採取された硝子体液のMMP-1,2,3,7,8,9,13タンパク濃度を測定したところ、糖尿病網膜症眼ではコントロール眼に比してMMP-2濃度が有意に高値であった。そこでMMP-2の活性化因子であるMT1-MMPに着目し、ウサギ網膜グリア細胞を初代培養し、細胞外基質による発現の変化を検索した。内境界膜構成成分であるフィブロネクチンやIV型コラーゲン上で培養した場合は、コーティングなし、I、II型コラーゲン上で培養した場合に比して、MT1-MMP発現が著明に亢進した。一方、コーティングによるVEGF発現の差は認められなかった。さらに、糖尿病血管障害に重要な役割を担っているとされる後期グリケーション終末産物(AGE)に着目し、AGE化ウシ血清アルブミン刺激による発現誘導を検索したところ、VEGFは誘導されたが、MT1-MMPはされなかった。また、手術的に採取された線維血管組織におけるMT1-MMP発現はみられなかった。これらのことから、線維血管増殖におけるグリア細胞遊走におけるMT1-MMPの役割として、遊走初期の内境界膜通過の際に発現が亢進することでMMP-2を活性化しIV型コラーゲン分解に関与している可能性を示した(投稿準備中)。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)