Project/Area Number |
12771140
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Conservative dentistry
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
緒方 美和子 東京医科歯科大学, 歯学部・附属病院, 助手 (60302882)
|
Project Period (FY) |
2000 – 2001
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
|
Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Keywords | レジン / 象牙質 / 象牙質接着 / 接着耐久性 / 歯質切削 / 咀嚼運動シュミレーション装置 / 微小引張接着試験 / Flowable resin / 咀嚼運動シミュレーション装置 |
Research Abstract |
本研究においては3次元咀嘱運動シミュレーション装置と微小引張接着試験を組み合わせ、各種の臨床条件を想定して行った様々な接着修復法の耐久性について評価を加え、良好な臨床的予後の期待できる接着性修復技法の確立を目指すことを目的としている。 平成13年度は充填用コンポジットレジンの弾性率の違いが楔状欠損窩洞におけるレジンの象牙質接着性に及ぼす影響について検討を加え、下記(1)(2)に示す結果を得た。 (1) ヒト抜去大臼歯頬側歯頚部に、平成12年度の研究から決定された窩洞形成方法、すなわちタービン用ダイヤモンドバーで概形成し#600スチールバーで仕上げた人工楔状欠損窩洞を作成し、市販のセルフエッチングプライマーシステム(2ステツプシステム)およびワンステップシステムを用いて接着操作を行った後、弾性率の異なる2種類のコンポジットレジン(Hybrid resm, Flowable resin)を用いて窩洞を修復し、窩洞の各壁(歯頂側壁・歯頚側壁)における微小引張り接着強さを測定した。結果は、いずれの接着システムとも各壁においてFlowable resinの方がHybrid resinより高い接着強さを示した。この結果は平成13年11月の第3回韓日歯科保存学会共同学術大会において報告を行った。 (2) 同様に作成した窩洞に対し、ワンステップシステムを用いて接着操作を行った後、Hybrid resinおよびFlowable resinを用いて窩洞を修復した試料を、3次元咀嚼運動シミュレーション装置を用いて5万回の咬合負荷試験に供し、その後微小引張り接着強さを測定した。結果は、5万回負荷試験後、Hybrid resinでは歯頂側壁において接着強さが有意に低下したのに対し、Flowable resinでは各壁とも接着強さの差は認められなかった。この結果は平成14年4月の第1回国際接着歯学会において報告を予定している。 以上の(1)(2)の結果から、楔状欠損窩洞の修復にFlowable resinは適した修復材料であると考えられる。今後、Flowable resinを用いた修復技法について更なる検討を加える予定である。
|
Report
(2 results)
Research Products
(9 results)