光重合型前装用レジン-ハイブリッドタイプ-の追加築盛に関する研究
Project/Area Number |
12771188
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
補綴理工系歯学
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
久松 徳子 長崎大学, 歯学部・附属病院, 助手 (60244084)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2001: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | リペアー / コンポジット / プライマー / ボンディング / シラン / 破壊形態 |
Research Abstract |
光重合型前装用レジンでハイブリッドタイプのCeseadII(クラレ)とフィラー高密度充填型のエステニア(クラレ)において,技工操作時の追加築盛について検討した.削合面に直接追加築盛したものは未重合層残存面への築盛と比較して接着強さが低下した.削合面にボンディング剤を塗布したものは,削合のみのものと比較して接着強さが向上した.削合面にシラン処理剤を塗布したものは,削合のみのものと比較して接着強さが向上した.ボンディング剤とシラン処理剤を組み合わせて塗布したものは,どちらか一方の処理のものと比較して,高い接着強さを示す傾向にあった.また接着界面の破壊形態を観察したところ,未重合層残存面での破壊は,上下の試料がどちらも凝集破壊であった.ボンディング剤とシラン処理剤を組み合わせて塗布したものは,界面で剥離し,各々上下の試料でクラックの発生が観察された.近年登場したフィラー高密度充填型のエステニアの接着強さにおいても同様の傾向が観察された.しかし,接着界面の破壊形態の観察においては,ボンディング剤塗布のみのものでも,上下の試料がどちらも凝集破壊を起こすタイプの破壊もいくつか観察された.さらにボンディング剤とシラン処理剤を組み合わせて塗布したものでは,上下の試料がそれぞれ凝集破壊を起こすタイプの破壊がほとんどの試料で観察された.これらの結果より,技工操作時の追加築盛においては,ある特定のシラン処理剤とボンディング剤の併用による使用が接着強さを向上させるのに有効であり,推奨される方法であると考えられる.
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)