口腔癌組織中の樹状細胞に見いだしたデフェンシンの病態意義に関する研究
Project/Area Number |
12771219
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Surgical dentistry
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
水川 展吉 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (00263608)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | デフェンシン / αデフェンシン / βデフェンシン / 口腔癌 / 樹状細胞 |
Research Abstract |
口腔癌患者および前癌病変患者より手術および生検より得られた試料を10%中性緩衝ホルマリン浸漬固定後、パラフィン包埋標本とした。一次抗体のα-デフェンシンはAnti-Human Defensinのモノクロナール抗体、β-デフェンシンはβ-Defensin2に対するポリクロナール抗体を用いてABC法で免疫組織学的検索を行った。その結果、今まで報告のなかった粘表皮癌のductを構成する癌細胞にα-デフェンシンの局在を類上皮細胞、中間細胞にβ-デフェンシンの局在を世界に先駆けて報告した(業績1)。またデフェンシン類は、ヒスタミン遊離作用をもつことが知られているが、われわれは、β-Defensin2の強力なヒスタミン遊離作用を報告した(業績2、第42回大韓口腔外科学会発表、韓国)。口腔癌組織および前癌病変患者における樹状細胞中でのデフェンシンの存在は扁平上皮癌や白板症においてはα-デフェンシンにおいて認められるものの、β-デフェンシンにおいては、認められなかった。他の癌細胞においては樹状細胞中でのデフェンシンの存在は見いだせなかった。In Situ Hybridizationにおいては、デフェンシンに対するαおよびβ型それぞれのプローブを作成したが、樹状細胞中でのデフェンシンの合成は明らかでなかった。現在も、Hybridizationを行い、検索中である。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)