Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
1:免疫組織化学染色法によるアポトーシス発現: ヒト軟骨芽細胞様細胞(USAC)を抗癌剤(スタウロスポリン)、アポトーシス誘導剤、NF-kB阻害剤(CAPE)で24,48,72,96時間処理し、免疫組織化学染色法で染色したところ、経時的にNF-kBのサブユニットであるp65およびp50の発現上昇が認められたが、アポトーシス誘導剤、NF-kB阻害剤で処理した場合に比べて抗癌剤で処理した場合の方がp65およびp50の発現は高かった。これはTUNEL法による染色結果と一致していた。 2:ウエスタンブロット法による細胞内のNF-kBサブユニット(p65、p50)の発現: 同様にUSACを抗癌剤、アポトーシス誘導剤で24,48,72,96時間処理したのち、細胞質抽出タンパク質(NE:Nuclear Extracts)、核抽出タンパク質(CE:Cytoplasmic Extracts)中のp65、およびp50の発現をウエスタンブロット法で検索したところ、経時的にNE中のNF-kBの増加が認められた。NF-kBは2つのsubunit(p65、p50)にl-kBが結合し、不活性型として細胞質中に存在しているが、抗癌剤など、細胞をアポトーシスに誘導する刺激が細胞外から与えられると、阻害的因子l-kBが遊離し活性型のNF-kBとなり、核内に移行する。ウエスタン法により、核内(NE)においてNF-kBのサブユニットであるp65とp50の発現上昇が認められたのは、抗癌剤、アポトーシス誘導剤などの細胞外刺激によりNF-kBが活性化し、核内に移行したためと思われる。一方、細胞質中には活性型のNF-kBが少ないので、CEではsubunitの発現上昇があまり認められなかった。 これらよりヒト軟骨細胞様細胞でもNF-kBはanti-Apoptosisとして働くことが分かる。
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