Research Project
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
平成13年度・研究報告p19/16ARF遺伝子導入扁平上皮癌細胞の性状解析1.ARF遺伝子をヒト舌由来扁平上皮癌細胞株NAおよびHSC-4に導入し、MDM2のmRNA発現についてRT-PCR法にて解析した。その結果、両細胞群ともにMDM2mRNAの発現減弱傾向が認められた。2.ARF遺伝子導入後の両細胞株におけるp53のmRNA発現についてRT-PCR法にて解析した結果、対照群と比較してp53mRNAの発現は増強傾向を示した。3.同様にP53蛋白の発現についてwestern blot法にて検討した結果、ARF遺伝子導入株ではP53蛋白の発現増強が認められた。4.ARF遺伝子導入細胞群の細胞増殖は対照群に比べ有意に抑制された。5.フローサイトメトリーによる細胞周期の検討において、ARF遺伝子導入細胞群ではG1期の細胞比率が上昇していた。以上の結果より、口腔扁平上皮癌細胞へのARF遺伝子導入により、MDM2阻害によるp53蓄積・安定化が示唆され、G1停止による細胞増殖抑制効果が認められた。
All Other
All Publications (4 results)