Project/Area Number |
12771276
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
矯正・小児・社会系歯学
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
小島 美樹 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (20263303)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 歯周診査 / 動画像 / 画像解析 |
Research Abstract |
本年度は、歯周診査を行っている部位の動画像の収集と、動画像上で歯周ポケットの深さと歯肉の炎症状態を数値化した場合の、再現性や測定誤差などについて検討した。動画像上での歯周ポケットの深さの測定は昨年度に開発した方法を用いた。 被験者31人から、上下顎前歯と臼歯の診査時の動画像61画像を収集し、動画像蓄積用ハードディスクに保存した。撮影時間は1画像あたり約5秒であった。歯肉縁を抽出できた各部位の歯周ポケットの深さについて、動画像上での測定と目視での測定とを比較した。その結果、前歯に比べて臼歯のほうが、特に口蓋側において測定誤差が小さかった。上顎臼歯の部位による誤差は、右側上顎頬側の測定について最も少ない傾向が認められた。また、右側上顎口蓋側の測定においては、画像で測定した値のほうが目視で測定した値よりも大きく、左側上顎頬側の測定においては、目視で測定した値のほうが画像で測定した値より大きい傾向が認められた。本法を自動歯周ポケット測定器による測定と比較すると、術者の熟練度への依存性は少なかった。一方、歯肉の炎症状態については、歯肉の腫脹は動画像上でも正確に再現され、判定可能であった。歯肉の発赤は照明の状態により判定が異なったため、画像補正できるように歯周プローブにR(赤)G(緑)B(青)を示す色ガイドを添付した。動画像上でも肉眼での発赤の判定は可能であったが、画像処理によって歯肉の色の微妙な変化を抽出することはできなかった。 以上の結果から、診査時に動画像を撮影することにより、歯周臨床情報を迅速に得られかつ保存できることが示された。また、診査終了後の判定が可能であるため、精度の高い情報が得られることが示唆された。今後、集団健診で様々な部位に応用するためには、各部位での正確な歯肉縁の抽出が必要であることから、小型ビデオカメラと歯周プローブとの固定法を開発する必要がある。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)