ミュータンス連鎖球菌の殺菌に対する塩化セチルピリジニウムの有効性の検討
Project/Area Number |
12771283
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
矯正・小児・社会系歯学
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
嶋崎 義浩 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助手 (10291519)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ミュータンス連鎖球菌 / 塩化セチルピリジニウム(CPC) / 抗菌剤 |
Research Abstract |
ミュータンス連鎖球菌はう蝕の主な原因菌の一つとして知られており、口腔内のミュータンス連鎖球菌をコントロールすることはう蝕予防の重要な課題である。諸外国の報告では、ミュータンス連鎖球菌をコントロールするための抗菌剤としてクロルヘキシジン(CHX)が多く用いられている。しかし、CHXの粘膜への使用はアナフィラキシーショックなどの副作用の報告もあり、わが国では高濃度のCHXの粘膜への使用は認められていない。我々は、塩化セチルピリジニウム(CPC)のミュータンス連鎖球菌に対する殺菌作用を調べるために、in vitroでの予備実験を平成12年度に行ったところ、CPCはミュータンス連鎖球菌に対する強い殺菌能を示した。 平成13年度には、CPCのin vivoにおける殺菌能を調べた。ミュータンス連鎖球菌の保菌者であるボランティアに、機械的歯面清掃後に1%CPC溶液を歯面に塗布した。同時に、1日2回、朝、晩の歯磨き後に0.2%CPC溶液10mlで洗口を行った。その処置を5日間連続して行った。その結果、口腔内の唾液、プラーーク中のミュータンス連鎖球菌レベルは著しく低下し、個人差はあるもののほとんど検出されない者もみられた。 本研究によって示されたCPCによる口腔内のミュータンス連鎖球菌の殺菌能の効果は、ミュータンス連鎖球菌に対する抗体を用いた受動免疫実験などの前処置としても有用であると考えられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)