プロN-C軸不斉型配位子の合成と触媒的不斉合成への応用
Project/Area Number |
12771366
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Chemical pharmacy
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
近藤 和弘 東邦大学, 薬学部, 講師 (90277343)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | N-C軸不斉 / 光学活性配位子 / 疑似不斉 / 触媒的不斉合成 / パラジウム / アリル位置換反応 / アトロプ異性 / 動的軸不斉 / N,P-二座配位 / 遷移金属錯体 / ジアステレオ選択 |
Research Abstract |
申請者のN-Ar軸を基盤にした有機合成化学に関する研究の一貫として、N-Ar疑似不斉型光学活性配位子配位子の開発及びそれを用いた触蝶的不斉反応への応用を行ったので報告する。我々の配位子デザインは以下のようである。配位子(S)-N-[2-(Diphenylphosphino)naphthyl]-2-(pyrrolidinylmethyl)piperidineはN-Ar軸に起因する2種のジアステレオマーの存在が考えられる。しかし、そのN-Ar軸が自由回転可能であり、かつ近傍の不斉を反映して金属との錯体形成が起これば,N-Ar軸に起因するジアステレオマー錯体の一方が選択的に生成するものと期待される.そして,選択的に生成したジアステレオマー錯体は,安定化された軸不斉を有していると考えられ,有効な不斉場を提供するものと期待される。 実際、目的とする配位子を合成したところ、N-Ar軸不斉に起因するジアステレオマーは確認できず,金属に配位していない状態においてそれらのN-Ar軸はアキラルであることが示唆された.次に、合成した配位子の評価を行うために、標準的なPd触媒不斉アリル化反応を行ったところ、y.98%及び99%eeという高結果を得た。さらに、1-phenyl-3-trimethylsilyl-2-propen-1-yl acetateの位置選択的不斉アリル化反応においては,代表的なPfaltz ligandやTrost ligandより良い結果を得た。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)