スフィンゴ脂質生合成における細胞内セラミド輸送機構に関する研究
Project/Area Number |
12771427
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
深澤 征義 国立感染症研究所, 細胞化学部, 主任研究官 (20291130)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2001: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | スフィンゴ脂質 / セラミド / スフィンゴミエリン |
Research Abstract |
スフィンゴミエリン低下を示し細胞内小胞体-ゴルジ体間セラミド輸送に欠損を示すCHO細胞変異株LY-Aを有している。小胞体-ゴルジ体間セラミド輸送メカニズムについては現在までほとんど知見がなく、この点を明らかにするためにLY-A株の欠損を相補する遺伝子の発現クローニングによる単離を試みた。昨年度に確立したmethyl-β-cyclodextrinを利用いた効率のよいスクリーニング系を用いスクリーニングを重ねた結果、欠損形質が相補された株が得られ現在解析中である。また昨年度確立したSemi-intact細胞を用いたin vitro小胞体-ゴルジ体間セラミド輸送測定系を用いLY-A欠損分子の精製を試み、数段階のクロマトグラフィーを経て数百倍まで精製を進めた。さらに精製を進め分子の同定を目指している。さらに、セラミドアナログの探索の結果、小胞体-ゴルジ体間セラミド輸送を阻害する新規薬剤HPA-12を見いだし、論文にまとめ報告した。 一方、高等動物細胞(CHO細胞)由来スフィンゴ脂質生合成変異株LY-Bを用い、小胞体-ゴルジ体間タンパク質輸送に対するスフィンゴ脂質生合成の影響についても検討した。出芽酵母においては小胞体-ゴルジ体間タンパク質輸送にスフィンゴ脂質合成は必須であることが知られているが、高等動物細胞由来LY-B変異株では小胞体-ゴルジ体間タンパク質輸送には全く変化が見られなかった。以上より、高等動物細胞では酵母とは異なり、小胞体-ゴルジ体間タンパク質輸送はスフィンゴ脂質生合成に依存しないことが明らかとなった。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)
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[Publications] Honada,K.,Mitamura,T.,Fukasawa,M.,Magistrado,RA.Horii,T.,& Nishijima,M.: "Neutral sphingomyelinase activity dependent on Mg^<2+> and anionic phospholipids in the intraerythrocytic malaria parasite plasmodium falciparum."Biochemical Journal. 346. 671-677 (2000)