Project/Area Number |
12780075
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
家政学一般(含衣・住環境)
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
潮田 ひとみ (仲西 ひとみ) 兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (40223523)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 着用快適感 / 肌触り / 心拍PR間隔 / 裏地 / 快適感誘発衣服 / 心拍RR変動 / 柔軟仕上げ |
Research Abstract |
平成12年度に作成した刺激装置・分析システムを用いて吸湿・吸水素材による接触刺激を与えた場合の感覚官能値と生理値を測定し、衣服素材の吸湿・吸水による快適感変化の測定と快適衣服の設計について考えた。 夏用衣服に用いられる素材を5種類準備し、市販の柔軟剤を用いて柔軟処理を施し、柔らかさを変化させ、皮膚への肌触りが異なる試料を作成した。この処理済素材を吸湿または吸水させて、被験者に貼付刺激を与えた時の生理データと快適感などの官能値の測定を行い、快適性の指標としての指先血流量のスペクトル解析が有用であるかどうかについて検討した。 指先血流量の周波数解析から得られた、突発的な緊張感を示すとされる25秒ごとに起こる血流量のパワースペクトルのピークをS25として定義したところ、このS25のピーク量と貼付刺激時の吸湿・吸水試料の快適感には相関が見られ、指先血流量のスペクトル解析を快適性の指標として用いることの有用性が示唆された。また、このことから、日常的に皮膚と接触している肌着や裏地といった素材選択の重要性が示唆された。更にジャケット、スカート等の着用試験からは、着用快適感を高めるためには裏地の存在が重要であり、快適感の因子分析の結果からは、着用快適感の構成因子は動きやすさと肌触りであること、更に動作の違いによってこれらの寄与率が変化することが明らかになった。 このように湿潤衣服の肌触りの違いは、着用時の動きやすさを変化させ、着用快適感に影響を及ぼすことから、緊張感を低減させるためには、肌触りがよく、湿潤によって表面の特性が変化しにくく、かつ動作に伴う適度な伸縮性がある素材を最内衣服素材として選択することが重要であるという知見を得た。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)