Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Research Abstract |
1.フィールドワークによる実践知の収集 初心者である学部生,熟達者である現職大学院生を対象に個別指導過程の調査を行ったところ,主に現職教員大学院生が生徒の理解について豊かな知識を持つことが示された。それらの豊かな知識を学習するマルチメディア教材の素材として,実践知の収集を継続して行った。 2.マルチメディア素材の教材化 前年度に作成した,Real Networks社のSMIL技術を用いたマルチメディア教材および,デジタル写真による素材を,同一構造で教材化を図ることができる「推測型Web教材」を考案し,教材化を図った。推測型Web教材とは,マルチメディア情報の提示冒頭に,まず実践知が表出する情報を提示し,そこで働く教師の実践知を推測した後に,解説を加えるという構成のものである。収集した実践知のうち,3つのものの教材化を図った。また,今後の教材として,リアルタイムで学校教室から授業場面を配信する映像を,学部生がどのように評価するかについても実験中継を行った。 3.推測型Web教材の評価 大学学部生および現職教員大学院生を対象に,講義補完型WBT(Web Based Training)システムを上に推測型Web教材を実装し,講義で利用の後,その評価を行った。その結果,(1)学部生を対象にした場合,推測活動は実践知の理解に対してポジティブな影響を与え,さらに鳴門市内で収集した事例であることも,教材の効果に関与していることが示された。(2)現職教員大学院生を対象にした場合,学部生と同様,推測活動がポジティブな影響を与えており,さらに学校で教鞭を取りながら同じ教材を利用した際にも,十分活用可能であるという評価が得られた。また,リアルタイムで授業場面を中継する実験においては,ビデオ視聴するよりも臨場感が高いという評価が得られた。
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