Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Research Abstract |
本研究の目的は,知識型処理に基づく3次元医用画像の知的「認識・理解・表示」手法の開発を行うことで,高度な医用画像診断支援システムの実現を目指すことである.本研究は次の4つのフェーズからなる。(1)解剖学的知識べースの表現手法の開発・検討とその実現,(2)知識べースに基づく臓器認識手法の開発とその実現,(3)知識べースに基づく臓器理解手法の開発とその実現,(4)統合システムの開発.平成13年度では、(3)および(4)の検討を行った. (1)知識ベースに基づく臓器理解手法の開発とその実現 昨年度の研究成果により抽出された臓器領域に対して,様々な解析を施すことでその臓器の解剖学的理解を行う手法の開発を行った.ここでは,知識べースを基に抽出された臓器の解剖学的名称の対応付けを行い,あらかじめ解剖学的知識に記述されている正常状態と比較することで,異常の有無の検出を行う手法を検討を行った.具体的には,胸部領域における肺動脈,肺静脈,気管支,腹部領域における肝臓,膵臓,腎臓,大動脈の各領域に対して上記手法を適用し,本手法の有効性を確認した. (2)統合システムの開発・評価 これまでの研究成果に基づいて,認識・理解結果を対話的かつ自由に観察可能な知的医用画像診断支援システムをパーソナルコンピュータ上に実現した.このシステムでは人体内部にあたかも入り込んだかのような画像(仮想化内視鏡)を提示し,その画像上に知識型処理によって認識・理解された様々な情報を表示可能とした.ここでは,コンピュータグラフィックスの技術を利用し,本研究によって認識・認識された結果をわかりやすく表示する手法の開発を行った.特にユーザが自由かつ直感的に観察ができるようCPUが持つ演算能力を最大限発揮できるような表示手法を実現した.構築されたシステムを医師の協力の下で現在評価段階にある.
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