Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2001: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Research Abstract |
ソフトウェアの共有性と再利用性を高めるために,OMT, UML, STEPに代表されるモデリングのための言語や方法論の整備が進められている。ビジネス領域においても,SAP社のR/3やIDS社のARISなどの商用ツールの上で巨大なビジネスモデルリポジトリの構築が進められている。しかし,このような方法論の多くは優れたモデルを表現するための土台になってはいるが,優れたモデルを作るための土台になりきれていないのが実状であった。リポジトリを覗いてみると,モデル作成者の意図・目的などのモデリングコンテクストの影響がモデルの揺れとして暗黙に残っておりモデルの共有・再利用性が必ずしも高くはない。この原因の大部分はモデリングの観点の扱いが十分でないことにあった。 本研究では、共有・再利用性の高いモデルの構築を支援する知的ツールを開発することを目的として,特に「観点の違い明確にする」ことを支援するための原理的知識(オントロジー)とそれに基づいた諸機能の実現を主眼として研究を行った。具体的には,1.実存するリポジトリーを調査し,モデリングの揺れを招く観点の違いを分析した。そして、その結果をオントロジー基礎論として明確にすると共にモデリング方法論を洗練した。 2.1で得られた成果に基づいて観点切り替えの知的機能をモデリングツールに実装した。 3.モデリングに関する標準化の実勢に沿うようにUML, XMLとの互換機能を実現した。 モデリングの具体的対象としては,実問題に対する有用性を検証する目的で企業のビジネス活動モデルを取り上げた。
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