Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2001: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Research Abstract |
本研究では,WWW文書検索に適用可能な新しい対話的情報検索手法を提案した.この手法は,システム内に予め用意した多数の分類観点を用い,(1)システムによる,利用者の検索目的に合うと思われる候補分類観点の選択,(2)候補分類観点の中からの利用者による選択,を繰り返すことで,動的にカテゴリ構造を構築するものである.試作システムを用いて次の2種類の評価実験を行った. (1)利用者がある決まった戦略に基づいて操作すると仮定し,そのように操作したとき得られる検索精度を調べる. (2)実際に被験者を募って検索作業をしてもらい,得られた検索精度や操作時間,使用感などを調べる. 提案手法に基づくシステム,および,比較対象として,単純なキーワード検索方式のシステム,分類観点ではなく統計的手法(クラスタリング)を使って文書分類を行うシステムに対して実験を行った. 実験により次の結果が得られた.(1)効率:提案手法の方が,同じ再現率を得るための操作時間が短い.(2)使いやすさ:キーワード検索に慣れている被験者がほとんどだったが,提案手法はキーワード検索手法と同程度の主観評価値を得た. また,最終的に得られる文書一覧に対し,一覧上での文書の順位付けを利用者の検索意図に合うようにする方法として,対話的に順位付けを調整させる手法を提案した.これは上述の動的カテゴリ構造構築手法とは独立しており,従来のキーワード検索手法など他の手法と組み合わせることができる.上述した実験と同様の評価実験を行い,その結果,提案手法を用いて順位付けを調整することで,(1)上位文書の適合率を上げることはできないが,下位の埋もれた適合文書を選択的に上位に持ち上げることができる,(2)適合文書の順位が上がり,不適合文書の順位が下がる,ことがわかった.
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