主体間トランザクションのプロトコル分析による計画策定過程の情報交流手法評価
Project/Area Number |
12780330
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
社会システム工学
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
佐藤 哲也 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助手 (70322089)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | コミュニケーション分析 / モダリティ / 計画測定過程 / プロトコル分析 / 計画策定過程 / 電子掲示板 / 様相 |
Research Abstract |
昨年度の実験の結果,情報交流手法を検討する対象を電子掲示板に絞った.そこで,電子掲示板における計画策定にかかわるコミュニケーション実験を分析する枠組みとして,日本語様相に着目した.具体的にはコミュニケーションを通じた計画情報の理解と議論参加者の相互理解を計測するためのフレームとして,それぞれ「弱信念様相の減少傾向」「配慮様相『よ』『ね』の出現頻度」を設定した.それらの日本語様相は文法理論に基づく自己の信念の確からしさやコミュニケーション者間での配慮を表すため,該当する様相の出現頻度を機械的に計測することによって,一定のコミュニケーション評価が可能である.そして,被験者の計画情報の理解および相互理解について自己認識を計測するための寒験直後にアンケートを行った.また,実験は計48名を7グループに分けておこなったが,その際に各グループ毎に匿名と実名での議論を行った.匿名と実名は掲示板におけるコミュニケーションにおける大きな問題であり,実名の場合には本音を出しにくい,匿名の場合には無責任な発言が増加するなどをはじめとして様々な問題点やメリットが指摘されている.それらの条件の下で実験を行った結果,日本語様相に着目したコミュニケーション評価は,アンケート結果との相関を見ると理解度の測定,他人との考え方の一致を測る上では有効であることがわかった.また匿名と実名での違いについては,匿名の議論は実名での議論に比べ発言数の偏りを少なくすること,またテーマや他人の考えに関する理解は匿名の方が,他人の考えと一致する傾向は実名の方がそれぞれあることが判明した.今後の課題としては,自然言語解析ソフトを利用したコミュニケーション評価の自動化が求められると考えられる.
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)