Project/Area Number |
12780392
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Environmental dynamic analysis
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
阿部 理 名古屋大学, 環境学研究科, 助手 (00293720)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2001: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | サンゴ年輪 / 古環境 / 水循環 / 黒潮 / 酸素同位体組成 / 少量金属濃度 / 環境学 / 同位体地球化学 |
Research Abstract |
前年度に継続して琉球列島与那国島において採取したPorites属塊状サンゴ群体の酸素同位体組成を測定した。また、継続して琉球列島石垣島において採取した体高約6mのサンゴ群体の酸素同位体組成を測定した。石垣島のサンゴ群体の酸素同位体組成から約1000年前は、現在とほぼ同じ年平均水温・年較差であったことがわかった。また2000年7月にパラオ諸島において採取したサンゴ群体の最近3年間の酸素同位体組成および定期的に採水した海水および降水の酸素同位体組成から、同海域においては水温変化よりもむしろ海水変化の効果が支配要因として大きいこと、降水の同位体組成の変化が海水の同位体組成に及ぼす影響が小さく、塩分と海水の酸素同位体組成がきわめて高い正相関を示すことを明らかにした。サンゴ年輪が塩分の復元手段として利用可能であることがわかった。 石垣島サンゴ群体の結果の一部はSedimentary Geology誌に投稿中である。また、本研究であらたに開発されたスキューバタンクを用いたボーリング装置の詳細についてMarine Science and Technology Journal誌に投稿中である。また、パラオのサンゴ群体の酸素同位体組成の結果についてはGeophysical Research Letters誌に印刷中である。
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