新規ペプチドトランスポーターPHT2の単離と機能決定
Project/Area Number |
12780582
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neurochemistry/Neuropharmacology
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山下 俊英 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (10301269)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | ペプチド / トランスポーター / ライソゾーム / ニューロン / グリア |
Research Abstract |
脳に特異的なペプチドトランスポーターPHT1の単離に続き、PHT2の単離に成功した。PHT2は582アミノ酸からなり、PHT1と約50%の相同性を示した。疎水性プロットより7回膜貫通部位を有すると考えられ、PHT1のファミリー遺伝子と考えられた。細胞内局在を検討したところ、外来性にPHT1を発現させた細胞では、光顕及び電顕にてその局在がライソゾームであることを突き止めた。ライソゾームのペプチドトランスポーターについては他に報告がなく、ライソゾームにおけるペプチド代謝の解明に寄与するものと期待される。リポゾームを用いた取り込み機能解析ではプロトン依存性に、ヒスチジンおよびジペプチドを取り込む。温度依存性もみられ、この蛋白がトランスポーターとして機能していることが証明された。またPHT2 mRNAは肺、脾臓、胸腺に強く発現し、脳と肝臓にも弱く発現していた。リンパ系の組織、特に血球系の細胞に強い発現が見られ、幅広い生理的な機能が示唆される。以上よりPHT2は脳に特異的に発現するPHT1と比較し、個性的な特徴を有していることがわかった。PHT2はペプチダーゼにより分解されたオリゴペプチドをcytosol内に放出しているのであろうと考えられる。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)