Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2002: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2000: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Research Abstract |
メロンを含む数種の果実における果肉細胞と糖集積との関連性について調査した. (1)メロン果実における細胞の大きさと糖の集積との関連性を調べるため,メロン果実にオーキシンの一種である4-CPAを処理すると,果実発育早期により大きな果肉細胞が増大し、スクロース集積が促進された. (2)メロン果実の肥大を鉄製の球状の籠を被せ物理的に阻害すると,大きな細胞の数が少なくなる結果,スクロースの集積が抑制され,グルコース,フラクトースの集積が助長された. (3)メロン果実の肥大を植物生長抑制物質のひとつであるB-9処理により阻害すると,大きな果肉細胞の数が少なくなる結果,スクロースの集積が抑制された. (4)播種時期を変えて栽培し,果実の果肉細胞の大きさおよびそれらの数とスクロース集積を調査し,発育初期の温度が高い果実では,低い果実に比べ,大きな細胞がより早期に増大する結果,スクロースの集積が促進され,成熟期のスクロース含量が高くなった. その他の果実についても果肉細胞と糖集積との関連性について調査した. (5)ナシ果実の肥大をGA処理により促進すると,GA処理した果実では果肉細胞の肥大が促進されるためスクロースの集積が促進された。 (6)ブドウとメロン、ナシを比較した結果、果肉細胞が小さいブドウではグルコースおよびフラクトースが,果肉細胞が大きいメロンではスクロースが、小さい細胞と大きな細胞のいずれも含むナシではスクロース、グルコース、フラクトースのいずれも多く集積した。 以上の結果より,メロンをはじめその他の果実においても,大きな果肉細胞が多いとスクロースの,小さな細胞が多いとグルコース、フラクトースの集積が促進されるものと考えられる.
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