本態性高血圧の遺伝要因とナトリウム摂取の相互作用に関する疫学研究
Project/Area Number |
12877065
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Public health/Health science
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
磯 博康 筑波大学, 社会医学系, 教授 (50223053)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小池 和子 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (60110508)
原田 勝二 筑波大学, 社会医学系, 教授 (60086618)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2001: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 本態性高血圧 / 24時間血圧 / ナトリウム摂取 / 遺伝子多型 |
Research Abstract |
日本人に多いナトリウムの過剰摂取による高血圧に対して、遺伝要因をも考慮した将来的な高血圧予防のための基礎的なデータを得るため、30歳以上住民に対して、アンジオテンシノーゲンとアルファアデュシンの遺伝子多型の血圧値への定量的な影響を分析する。 対象は茨城県K町(人口1.7万人)の循環器検診の受診者で遺伝子検査のインフォームドコンセントを所得した30歳以上男女3,163人である。全員に安静時の血圧測定を行い、その中から30〜59歳の男120人に対しては、さらに24時間自動血圧計による血圧測定を実施した。また、食塩摂取状況に関する質問紙調査を全員に、24時間蓄尿による尿中食塩排泄量の検査を1/3の対象者に実施した。 その結果、アンジオテンシノーゲン174Mの対立遺伝子を有する者は有しない者に比べて有意に最小血圧の平均値が高く、この傾向は特に非肥満者で非飲酒者でかつ食塩摂取量の高い群で強く認められた。一方、アデュシンの対立遺伝子460Tと血圧値との関連は対象者全員の分析においては認められなかったが、非肥満者で非飲酒者かつ食塩摂取量の高い群で最小血圧との関連が有意に認められた。以上より、アンジオテンシノーゲンとアルファアデュシンの遺伝子多型は日本人の一般住民の中において、食塩感受性の高血圧と関連することが示された。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)