Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2000: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Research Abstract |
・抗MIF抗体のアトピー型気管支喘息モデルに対する効果 昨年度は,BNラットを卵白アルブミンで感作したアトピー型気管支喘息モデルにおいて,1)吸入誘発後の肺胞洗浄液中のMIF濃度は,未処置群に比して有意に上昇していた,2)坑MIF抗体は卵白アルブミンによる特異的気道収縮を著明に抑制した.3)抗MIF抗体は肺胞洗浄液中の総細胞数はを有意に減少した,その分画の検討において,この減少は主に好酸球と好中球の減少によることが判明した,4)感作ラットでは卵白アルブミンに対する特異的IgGが上昇するが,抗MIF抗体はその上昇には影響を与えなかった,との結果を得た.これらの結果より,抗MIF抗体はアトピー型喘息モデルにおいて,特異的IgEの産生には影響を与えないが,特異的気道収縮および気道炎症を抑制することが示唆された. 今年度はさらに, 1)抗MIF抗体は,メサコリンに対する気道反応つまり非特異的気道収縮を抑制した. 2)吸入後の肺組織を用いて,定量的real time PCR法により,好酸球の走化因子であるエオタキシンの発現を検討した結果,抗MIF抗体はエオタキシンの発現を抑制した. との結果を得た.現在,好中球の走化因子であるCINCについて肺胞洗浄液を用いて,抗MIF抗体の効果を検討中である.さらに,今後は肺組織標本を用いて,MIF発現部位,時間的推移などについて更なる検討を加える予定である.
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