3次元トポグラフ表示を用いた安静時PET心筋血流分布の検討-冠動脈内皮障害の早期検出の可能性-
Project/Area Number |
12877136
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Radiation science
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
増田 善昭 千葉大学, 医学部, 教授 (00009490)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 勝哉 千葉大学, 医学部・附属病院, 講師 (10191579)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Keywords | 3次元表示 / PET / 心筋血流 / 冠動脈内皮障害 |
Research Abstract |
4名の正常ボランティアを対象に安静時とジピリダモール負荷時にN-13ammonia PETを行なった。トレーサ静注後20分間連続データを収集した。得られた心筋短軸画像から心臓を4方向、すなわち前面、側面、中隔、下後壁からながめた形のトポマップ表示を作成した。これにより従来の極座標表示とは異なり、病変の面積的なゆがみの無い心筋血流分布の検討が初めて可能となった。さらに心筋の各部位と左心房に関心領域を設定し、それぞれの時間放射能曲線を作成した。これらのデータから正常例の安静時及びジピリダモール負荷時の心筋血流分布情報を得ることが出来た。また周辺臓器がこの画像表示に与える影響も検討した。トレーサ静注後10分以上を経過すると肝臓へのトレーサの取り込みが増大し、トポマップ表示に誤差を生ずることが判った。一方トレーサ静注初期には心プールの取り込みが画像上の誤差の原因となった。したがってトレーサ静注後3-10分に収集した画像データが最も正確に心筋血流分布を反映することが証明された。2例で側壁部のトレーサ分布が安静状態からやや低下していることが判った。また40代のボランティア1例で安静状態での心筋血流分布の不均一化がみられた。今後さらに症例を重ねてまず安静状態での心筋血流分布の正常パターンを評価し、また1例にみられた心筋血流の不均一な分布が各種冠動脈危険因子と関連するかどうか、またこれがジピリダモール負荷時の血流分布と関連するか検討していく予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)