胚性幹細胞(ES細胞)の分化誘導による肝臓再構築に関する基礎的研究
Project/Area Number |
12877176
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General surgery
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
谷口 英樹 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (70292555)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中内 啓光 筑波大学, 基礎医学系, 教授 (40175485)
|
Project Period (FY) |
2000
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
|
Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
|
Keywords | 胚性幹細胞 / 分化 / 肝臓 / 再生医学 |
Research Abstract |
多能性を持つ胚性幹細胞(embryonic stem cell:以下、ES細胞)の培養系における肝実質細胞への分化誘導を試みた。ES細胞からの肝臓の分化誘導系は、現在までに全く確立されていなかった。そこで、まず最初にES由来細胞群の中に肝実質細胞へ分化したと考えられる細胞が存在するか否かを検証した。すなわち、ES細胞をLIF(leukemia inhibitory factor)の非存在下に浮遊培養を行い胚様体を形成させたのち長期培養し、肝実質細胞の特異的マーカーであるHNF(hepatocyte specific nuclear factor)3、HNF4、albumin、alpha-fetoprotein、G-6-P等の発現を定量的PCR(タックマンPCR)により解析した。その結果、胚様体の付着培養系において培養15日目以降に肝実質細胞の特異的マーカーの発現上昇が認められた。これらのES細胞を細胞外マトリックスとしてラミニン・コラーゲンIV、サイトカインとしてHGF(hepatocyte growth factor)およびEGF(epidermal growth factor)の存在下に培養を継続すると、タンパクレベルでアルブミンを発現する2核を有する成熟肝細胞が分化誘導されることが判明した。今後、さらに効率のよいES細胞から肝幹細胞への分化誘導法の確立へと研究を進める予定である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(6 results)