腸上皮化生の増殖細胞の性格に基づいた腸型胃癌発生のメカニズムの解明とその臨床応用
Project/Area Number |
12877194
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Digestive surgery
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
小川 道雄 熊本大学, 医学部, 教授 (30028691)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島田 信也 熊本大学, 医学部, 助手 (10284746)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 胃癌 / 腸上皮化生 / 増殖細胞 / P53 / 多発癌 / 縮小手術 |
Research Abstract |
腸上皮化生(IM)は高分化型胃癌の前癌状態であるとみなされてきた。しかし、IMはわが国の中高年齢層では70-90%に認められる病変であり、そのうち胃癌が発生するのは、1%以下であるという推計学的なデータもある。従って、胃のIMのなかでも発癌の危険度が高いものをいかにして選別するかが重要である。癌の芽は未熟な増殖細胞層にあるのであって、既に成熟した上皮の性格づけによっては発癌との直接の関連性は見い出せないという発想のもとに、IMの増殖細胞群に注目し研究を行った。そして、正常胃粘膜には、発現しない胎児型グリコーゲン・ホスホリラーゼ(BGP)が、高分化型胃癌の80%以上に強い活性を持ち、一部のIMの増殖細胞層にも発現すること(BGP-IM)を見い出した。 さらに、このBGP-IMは、分子病理学的に増殖能が高いことや発癌の最終ステップに関係するp53の発現が認められることを明らかにした。つまり、腸型胃癌の大部分はBGP-IMから発生する可能性が強く示唆されたのである。さらに、臨床応用として、多発癌の胃からの8点生検をを行い、単発癌の胃や萎縮性胃炎の胃に較べて、有意にBGP-IMの発現が多いことを突き止めた。最近、胃癌の局所療法後の異時性再発は衆目の集まる問題となっているが、その高危険群の囲い込みに有用であることが示され、臨床的にも大いに寄与することや今後のさらなる発展性に期待がもてることが示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(10 results)