NF-kB活性化経路の特異的阻害による敗血症性ショックの遺伝子治療
Project/Area Number |
12877240
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Anesthesiology/Resuscitation studies
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
平田 結喜緒 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (50135787)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三高 千恵子 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (20126254)
七里 真義 東京医科歯科大学, 医学部・附属病院, 助手 (10206097)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 敗血症性ショック / NF-kB / 誘導型NO合成酵素 / NO / IkB / サイトカイン |
Research Abstract |
NF-kB活性化を特異的に阻害する手段としてiNOS遺伝子の5'側非翻訳領域に存在するkB結合部位(-170〜-97)に対応した合成オリゴマーを"decoy"として作製してリポフェクチンで血管平滑筋細胞へ導入した後、サイトカイン(IL-1、TNF-α)によるiNOS誘導を行った結果、著明にiNOSの発現が抑制された。しかし対照となるスクランブル合成オリゴマーも濃度によっては"decoy"オリゴマーと同様にサイトカインによるiNOS誘導が抑制された。したがって"decoy"オリゴマーの導入に際しては至適な濃度の選択が必要となり、生体への応用には難点といえる。一方IkBの阻害因子であるIkBα遺伝子を効率の良いトランスフェリンレセプターを介した方法で導入するとサイトカインによるiNOS発現は完全に抑制された。一方dominant-negative IkBα遺伝子の導入ではiNOS発現阻害効果はみられなかった。本研究からiNOSの選択的阻害の遺伝子治療としてはNF-kBに対する"decoy"オリゴマーの導入よりもNF-kBの内因性阻害因子であるIkBαの導入の方が優れていることが判明した。現在敗血症動物モデルを用いてIkBα遺伝子の効率のよい導入を試みている。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)