腎癌発症におけるメチレーション異常の関与と背景因子の解明
Project/Area Number |
12877250
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
加藤 哲郎 秋田大学, 医学部, 教授 (40004642)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柿沼 秀秋 秋田大学, 医学部, 助手 (70323144)
佐藤 滋 秋田大学, 医学部, 講師 (80187195)
羽渕 友則 秋田大学, 医学部, 助教授 (00293861)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2001: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | renal cell carcinoma / carcinogenesis / methylation / VEGF / VEGF receptor / 腎細胞癌 / 膀胱癌 / メチル化 / CGアイランド |
Research Abstract |
血管内皮増殖因子(VEGF)は腫瘍血管新生に深く関与する血管増殖因子の一つである。また、VEGF-BとVEGF-Cは最近クローニングされた新たな血管増殖因子で、VEGFR-2(KDR/Flk-1)とVEGFR-3(Flt-4)の2つのレセプターを介してそれぞれ血管あるいはリンパ管新生に関与しているといわれている。 一方、癌抑制遺伝子p16INK4A遺伝子とp53 cofactorのp73遺伝子のメチレーションがVEGF遺伝子の発現に影響を及ぼすことが明らかにされた。これらの遺伝子は腎細胞癌においても異常が指摘されている。そこで、本研究では腎癌におけるVEGF関連遺伝子の発現について検討した。 その結果、腎癌組織においてVEGF-A遺伝子とそのレセプターVEGF-R1とVEGF-R2の過剰発現が認められ腎癌の血管新生に関与していることが示唆された。しかし、VEGF-BとVEGF-CのmRNAの過剰発現は認められず、VEGF-Cは腎癌の腫瘍血管新生にはあまり関与していないものと考えられた。 今後、p16INK4A遺伝子とp73遺伝子のメチレーションがヒト腎癌のVEGF関連遺伝子にどのように影響を及ぼすか検討する。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)