Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Research Abstract |
ラインレーザスキャン方式の3次元形状計測装置VIVID-910を用い,照射されたラインレーザをミラーを介し被験者の口腔内に導入する方法で光印象を行い,口腔内歯列および顎底の3次元形状を得ることが可能になった.しかし,測定精度を向上するためには,(1)歯の透明性によってレーザが透過する事を防ぐ方法,および(2)ミラーを介して計測する際に,患者によって光軸が変化するが,その調整が容易行える方法を開発する必要があった.そこで以下の検討を行った. (1)歯の透明性防止法:歯面から剥離しにくいマスキング材として,シェラック(乾燥透明白ラック,日本シェラック工業)と酸化チタン粉末(セレックパウダー,ジーシー)をエタノールで混和したものを用いた.このマスキング材は,唾液や粘膜の接触による剥離がなく,被験者の負担が大幅に改善された.また,計測後はアルコールガーゼで除去することができた. (2)ミラー調整および固定用ジグの開発:被験者の頭部をホルダーで固定でき,フリーアームによりミラーを口腔内で任意の位置・角度に調節および固定できるジグを開発した. この方法を用い直接計測した上顎咬合面の計測データと模型の計測データとのマッチングを検討した所,咬合面部分はおおよそ0.2mm以内の良好な精度で計測できていることが確認できた.ミラー固定用ジグを用いることにより,被験者の頭部,下顎の動揺が減少し,さらに計測装置と計測対象の距離やミラーの角度などの計測条件が調節しやすくなったため,精度の良好な計測が可能となったと考えられる.この方法の応用例として,印象材や模型材を用いない歯列の直接計測だけではなく,VIVIDで直接計測した前歯部を含む顔面データを用いて顔貌と歯列模型のデータを統合する事が可能になった.この方法は,患者の負担が少なく,今後矯正の診断や,CAD/CAMによる補綴物の作製などに応用できると思われる.
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