要介護高齢者のQOLに関する研究-口腔ケアによる味覚の変化-
Project/Area Number |
12877335
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
矯正・小児・社会系歯学
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
植松 宏 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80100957)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 久美子 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (10133109)
水口 俊介 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (30219688)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 高齢者 / 味覚 / 味覚閾値 / 舌清掃 / 口腔ケア / 要介護高齢者 / QOL |
Research Abstract |
高齢社会の到来とともに要介護高齢者数も増加し、そのQOL(quality of life)の向上が重要視されている。QOLの向上を考える上で口腔ケアの重要性が近年注目を浴びつつある。口腔ケアの基本的な目標のなかには、口腔清掃と含嗽で口腔内を清潔に保ち、味覚の感受性を高めて食欲と咀嚼運動を促すことが含まれているからである。しかし、口腔ケアが味覚感受性に及ぼす影響を詳細に検討した報告は未だ見当たらない。そこで、高齢者の口腔ケア、そのなかでも特に舌清掃に着目し、その前後において味覚閾値がどのように変化するのかを検討した。 全口腔法を用い、甘味・塩味・酸味・苦味の4基本味質に関しての味覚検査を行った。対象は65歳以上の高齢者で、コミュニケーション能力に障害がなく、自覚的に味覚障害がない者とした。まず対象者全員の1回目の味覚閾値の測定を行い、ついで対象を舌清掃群と非舌清掃群の2群にランダムに分け、舌清掃群に対してのみ舌清掃を行った。舌清掃方法は舌ブラシを用い、有郭乳頭より前の舌背部を10回刷掃した。再び両群に対し2回目の味覚閾値の測定を行った。その結果、甘味・苦味に関しては有意な差はみられなかったものの、塩味・.酸味に関しては舌清掃群において舌清掃後に味覚閾値が有意に低下した。その原因として、味蕾付近の無機・有機物が舌清掃にて除去されたことにより、味刺激の感受性が上昇した可能性が挙げられた。 今回の調査で舌清掃は高齢者の塩味・酸味に関して味覚感受性向上をもたらすことが示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)