Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2001: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2000: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Research Abstract |
1)化合物(薬物)の希薄溶液を滴定型熱量計のセルに入れ,高濃度のリボソーム懸濁液を滴下して滴定する方法により,ΔHが正確に求まることを示した.この方法によりkdを算出し,その温度依存性からvant Hoffの式で求まるΔHを求めた.これら両者のΔHは互いによい一致を示した.従って,薬物吸着のKd,ΔH,ΔG,ΔSは正しく求まっていると考えられる. 2)構造特似体である,TPPとTPBでは,吸着を駆動する熱力学量が異なる.すなわち,TPPはΔS駆動型であるのに対して,TPBではΔH駆動型である.すなわち,TPPは古典的疎水性相互作用であり,一方TPBは非古典的疎水性相互作用えある.中心電荷のみ異なる構造上の類似体Cナあるこれら両者において,どうして駆動力が違うのか?これについて,NMRで吸着部位を調べたところ,吸着部位が異なるためであると判明した. 3)同じTPBであっても,リポソームの状態(液晶状態かゲル状態か)に依存して,駆動力が異なった. 4)リポソームカラムの溶離パターンの理論を構築し,その実験的検証を行なった.
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