ゼブラフィッシュ胚を用いたダイオキシンの神経奇形・発癌機構の解明
Project/Area Number |
12877382
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
応用薬理学・医療系薬学
|
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
樋口 宗史 新潟大学, 医学部, 教授 (30150337)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
茂里 康 通産省, 大阪工業技術研究所・有機機能材料部, 主任研究員
村岡 修 新潟大学, 医学部, 講師 (20283765)
|
Project Period (FY) |
2000
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | Zebrafish / gene transcription / Oncogene / dioxin / malformation / In situ hybridization / transcriptional factor / Ost |
Research Abstract |
神経について特異的に発現する発癌遺伝子OstとEct2の遺伝子発現制御とダイオキシンによる神経分化・奇形・発癌への影響についてゼブラフィシュ胚を用いて研究を開始した。 まず始めにRhoA,Cdc42のGTP-GDP交換因子、Ostには様々なスプライシングバリアントが存在することと、Ostの中には脳特異的な発現を示すものがあることが報告されている(Oncogene,1999,4742-4745)。それ故、脳特異的OstのcDNA領域をプローブとして、マウス脳での発癌遺伝子Ostの遺伝子発現をIn situ Hybridizationを行った。 (1)成熟および発達途中のマウス脳を用いたIn situ hybridization法によってOstを介したシグナル伝達系の下流に位置する遺伝子の検索すること。(2)薬物投与によるOst mRNAの発現量変化などを明らかにすることなどを行った。 また、培養細胞を用いた実験で、Ostを強制発現させると(1)JNKは活性化されるが、ERKやp38は活性化されていない。(2)転写因子AP-1,SRFを介した転写活性が上昇する。(3)CyclinD1の発現量が変化することが示されている。これらの機構が神経発癌と神経奇形の発生機構に関与しているかどうかを調べるために、神経細胞を使用した実験での癌遺伝子の転写活性化機構を調べている。 本年度は、Ostのスプライシングバリアント-αβγの全てを標識でき、脳特異的発現を示すOstのcDNA共通領域をプローブとして、マウス脳のIn situ hybridizationとNorthern blot解析を特に行った。その結果、Ostの特異的発現パターンが、成熟7週令マウスにおいて海馬>視床下部≫大脳皮質の順で発現量が多く、Ostの成熟脳での神経発癌シグナルへの関与が示唆された。
|
Report
(1 results)
Research Products
(6 results)