Project/Area Number |
12878020
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
食生活
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
国松 己歳 名古屋市立大学, 医学部, 講師 (70145746)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾崎 康彦 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (50254280)
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Project Period (FY) |
2000 – 2001
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2001)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2001: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | カプサイシン / 蠕動運動 / ヒスタミン / アセチルコリン / サブスタンスP / カプサイシン受容体 / アルギニンリッチペプチド / トウガラシ / コレステロール / HDL / サイトカイン / MBP |
Research Abstract |
唐辛子ならびに唐辛子辛味成分カプサイシンとその構造類似体を高コレステロール血症ラットに経口投与することにより血中コレステロールが正常化することを見出した。そこでそのメカニズムを検討したところ糞便中へのコレステロール排泄量が増加していること、ラットが軟便をきたしていることが明らかになった。人においても激辛料理を食べると便意を催す場合があり唐辛子辛味成分が消化管の蠕動運動の亢進に寄与することが推測された。そこでモルモット小腸小片を用いて唐辛子辛味成分カプサイシンとその構造類似体による収縮弛緩運動を測定し、消化管の蠕動運動の亢進の分子機構を解明した。カプサイシンは小腸カプサイシン受容体を介し神経終末よりヒスタミン、アセチルコリン、サブスタンスPの遊離を促し、それぞれは平滑筋の受容体に作用することにより収縮弛緩運動を誘発することが明らかになった。また小腸収縮弛緩運動は胃とは異なりCGRP、NOなどを介さないことが判明した。カプサイシンの構造類似体として辛味のない新規唐辛子成分カプシエイト、水溶性を増強したカプサイシン配糖体、バニイルアミン、しょうがエキス、胡椒の辛味成分ピペリンも同様にカプサイシン受容体を介し小腸収縮弛緩運動を誘発することが明らかになった。また偶然にもアルギニンリッチペプチドがカプサイシンによる小腸収縮弛緩運動をマイクロモルレベルで抑制することを見出した。このことはたんぱく質食品の消化の際に生成するカプサイシンによる小腸収縮弛緩運動抑制ペプチドを考慮に入れた、たんぱく質性食材の選択により消化管の蠕動運動の亢進が左右されることが示唆された。これらの結果は唐辛子辛味成分を含め各種食材に由来する消化管蠕動運動促進および抑制分子が栄養成分吸収やコレステロール排泄に関与していることを示唆した。
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