Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2001: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
|
Research Abstract |
本研究の目的は以下の問いに答えることである。 問い1:「数学の中心的な活動である論証は,民主的な資質を育成できるか。」 問い2:「現行の論証指導は,生徒の民主的な資質を育成できているか。」 問い3:「もし育成できている/いないとすれば,何が原因か。」 問い4:「その原因を克服するために,論証指導カリキュラムをどのように改善すればよいか。」 特に、平成14年度は、問い4に答えることを主な目的とした。 この目的を達成するために,調査結果のデータの質的な分析と,論証指導カリキュラムの改善点の特定を実施した。 1.データの質的な分析 論証指導の授業(32時間)およびインタビュー調査(一連の指導前後)について,ビデオ記録に基づいて質的な分析を行った。分析に際しては,研究協力者に加えて,中学校の教師2名を加え,分析チームを編成し,計5回の会議を行った。 2.論証指導カリキュラムの改善点の特定 改善点として,大きく次の諸点を特定した。 ■教材にかかわる改善点(日常的な場面とのかかわりの強化など) ■指導法にかかわる改善点(授業における"ことば"の意図的使用など) ■教師の数学観にかかわる改善点(数学の有用性に関する意識の改善など) ■他教科との関連にかかわる改善点(社会科,道徳の内容の組み込みなど) 本研究の課題は次の通りである。 上記の改善点に基づいて,民主的資質の育成を意図した論証指導カリキュラムを構成する。
|