コンピュータによる診断とコーチによる合唱基礎訓練のための指導法の研究
Project/Area Number |
12878031
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Educational technology
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
池田 京子 信州大学, 教育学部, 助教授 (60283222)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
東原 義訓 信州大学, 教育学部, 教授 (90143172)
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Project Period (FY) |
2000 – 2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2001: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2000: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 歌唱教育 / 合唱基礎訓練 / マルチメディア利用 / 指導法 / 聴音 / 個別指導 |
Research Abstract |
本研究では、聴音の繰り返し訓練を可能にするシステムの開発及びマルチメディアによる「音の重ね合わせ」訓練を具体的に実現した。そして,学校における授業でこれらを試行して、開発したシステムの評価を行うとともに、その指導方法が音楽教師に受け入れられるための条件を追求した。 平成13年度までに開発した「耳を澄ませて和音あてクイズ」(http://cert.shinshu-u.ac.jp/et/study/istudy/courseindex.html)システムを利用して、平成14年度は、引き続きこの評価を実践の場で行った。その結果、本システムでは,比較的高度な訓練も音楽教師に受け入れられ、生徒の習熟度も高かった。 また、マルチメディアを利用して、合唱訓練において、各パートが正しい音程で歌えるような個人訓練法を検討した。教師の模範歌唱と学習者の試演を,ビデオ映像及び音声,歌詞や楽譜といった文字情報と共に、リアルタイムでコンピュータの画面上に表示し、歌唱訓練の指導法を追及するための方式を作成した。ここで得られた知見に基づいて、学部音楽科教官による附属中学校全校集会で合唱指導を行ったが、きわめて有効であった。 表現活動の道具としてのコンピュータ利用ではなく、音楽教育の抱える問題点を解決するためにコンピュータを利用し、従来試みられてきた、知識・理解を中心とした「ドリルとしての個別学習CAI」ではなく、声楽家の訓練法に基づいた、音楽的基礎能力の診断と適切な指導方法とを組み込んだマルチメディア教材を開発した。本研究により、音楽教師にとって、歌唱及び合唱指導方法の幅が広がったといえる。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)