効率的で良質な医療を目指した病態検査の系統的再評価の基礎的検討
Project/Area Number |
12897028
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 企画調査 |
Research Field |
Laboratory medicine
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Research Institution | Kawasaki Medical School |
Principal Investigator |
石田 博 川崎医科大学, 医学部, 講師 (50176195)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松野 容子 山口大学, 医学部, 助手 (60229515)
北村 聖 東京大学, 医学部, 助教授 (10186265)
西堀 眞弘 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (60189305)
三宅 一徳 順天堂大学, 医学部, 助手 (30190747)
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Project Period (FY) |
2000
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2000)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2000: ¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
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Keywords | Evidence-Based Medicine / 診断検査 / 系統的再評価 / データベース / メタ分析 |
Research Abstract |
本調査研究では、次の点について実績を得た。 I.診断検査のEBM確立のための課題の明確化 診断検査の系統的再評価(systematic review:SR)の手法は未だに開発段階にあり、以下の課題が考えられた。 A.文献検索手法の模索:文献データベースのindexが不十分なことから、網羅的な検索時には、キーワード検索とフリータームによる検索を行い、論理和で結ぶことが必要である。検査関連用語集や検索例のデータベースを検討すべきである。 B.一次論文のチェックリストの開発:研究デザインやデータの取り扱いの内的妥当性を検証するもので、投稿論文の採択基準としても活用可能と考えられる。 C.結果の統合法(メタ分析)の確立:研究結果のばらつきに対してfixed effect、random effectモデルをもとに、サマリーROC(receiver operating characteristics)曲線、尤度比(LR)、オッズ比、識別effect sizeなどの指標で統合されるが、短所・長所があり、使い分けのアルゴリズムなど標準的手法の確立が必要である。 D.構造化抄録(英文)採用への働きかけ:論文誌における構造化抄録(英文)は一次論文が採択基準に合うかどうかを迅速に見る上で有用である。また、日本語論文の言語バイアスの軽減にもつながると考えられる。 E.一次研究の登録:診断検査のSRは出版バイアスの影響が大とされるが、根本的な対策はないため、一次研究の登録システムなどを検討すべきである。 II.データベースとその活用についての戦略 SRがなされた二次情報を蓄積し公開することで、診断検査のエビデンスを身近なものとし、それらを通して一次研究登録の重要性の認識を高める。また、質の高い多施設間共同研究などを行うために結果登録の可能なデータベースの構築も検討する必要がある。 III.海外研究グループとの連携 コクラン共同計画における方法論グループや世界臨床化学会(IFCC)などと連携して効率的にSRを行い、さらにデータベースへの蓄積を行うことで合意し、協力関係を築きつつある。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)