Project/Area Number |
12CE2002
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Research Category |
Grant-in-Aid for COE Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | National Graduate Institute for Policy Studies |
Principal Investigator |
伊藤 隆 (2003-2004) 政策研究大学院大学, 政策情報研究センター, 教授 (30011323)
御厨 貴 (2000-2002) 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (00092338)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
御厨 貴 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (00092338)
飯尾 潤 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (90241926)
竹中 治堅 政策研究大学院大学, 政策研究科, 助教授 (70313484)
岩間 陽子 政策研究大学院大学, 政策研究科, 助教授 (70271004)
佐道 明広 中京大学, 商学部, 助教授 (10303091)
青木 保 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (80062636)
伊藤 隆 政策研究大学院大学, 政策情報研究センター, 教授 (30011323)
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Project Period (FY) |
2000 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥818,512,000 (Direct Cost: ¥694,240,000、Indirect Cost: ¥124,272,000)
Fiscal Year 2004: ¥156,000,000 (Direct Cost: ¥120,000,000、Indirect Cost: ¥36,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥156,000,000 (Direct Cost: ¥120,000,000、Indirect Cost: ¥36,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥226,512,000 (Direct Cost: ¥174,240,000、Indirect Cost: ¥52,272,000)
Fiscal Year 2001: ¥140,000,000 (Direct Cost: ¥140,000,000)
Fiscal Year 2000: ¥140,000,000 (Direct Cost: ¥140,000,000)
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Keywords | オーラルヒストリー / オーラル・メソッド / 政策決定過程 / インタビュー / インタヴュー / インスティテューション・メモリーズ / インスティテューショナル・メモリーズ |
Research Abstract |
最終年度となる平成16年度の研究実績は、以下の5点に集約することが出来る。 1、インタビュー・データの更なる蓄積 最終年度として、前年度に比し量的には少なく抑えたが、それでも前年度に引き続いたものに加え、新たな対象者(10人)を選定しての、さまざまな分野に於いて公的に指導的立場にあった人びとへのインタビューを行った。今年度は23人に対し、計112回のインタビューを行った。特にこれまで手薄であった大蔵、通産官僚(それぞれ次官経験者)へのインタビューを行えたのは特筆すべきであろう。これまでの実績を加えると、180人弱の方々に対して1200回を超えるインタビューを行ったことになる。1回約2時間(実際にはそれを超えることが多かったが)として、2400時間の口述データの集積ということになる。一つのプロジェクトでこれだけ多数の口述記録の集積を行ったのは空前、おそらく絶後となるであろう。 2、インタビュー・データの冊子化 最終年度の最大の活動は、インタビュー・データを冊子化することで、広くこのデータを活用出来るようにすることであった。昨年度までの38冊(他に市販刊行物が5冊)に加え、今年度は更に50数冊の冊子を刊行し、この5年間に刊行したオーラルヒストリーの記録は、市販刊行物数点も含めると、100冊近い膨大な量に達した。特に、これまでオーラルヒストリーの対象とすることの難しかった外務官僚(数人の次官経験者を含め)のオーラルヒストリーを冊子化することが出来たのは特筆すべきことであろう。これらはインタビュー関係者、研究者等に配布すると共に、国立国会図書館に納本し、更に一般からの入手要請にも可能な範囲で応じた。このようにして、殆どのインタビュー・データを研究者の利用に供するのみならず、広く国民の公共財とすることを可能にした。今後、研究者を含め広く国民が利用することが期待される。 更に、利用者の便宜を考えて、研究成果報告書の別冊として「論文・エッセー・解題集」及び冊子化されたインタビュー内容の「概要集」を作成した。 3、成果報告会の開催 今年度も東京大学先端科学技術研究センターの協力を得て、関係者による小規模の最終年度研究成果報告会を開催した。会場の都合で40人前後の参加者しか収容することが出来なかったが、主としてインタビュアーとして活躍した13人の研究者による充実した報告が行われた。その内容も、この集積した口述データを利用する際に役立つものであるので、研究成果報告書別冊として刊行した。 4、法的問題の処理 昨年度以来検討を重ねてきたオーラルヒストリーのインタビュー・データの長期にわたる保管と管理、公開にかかわる法的な問題は、インタビュー対象者からそれに関する許諾書にサインをしていただく形で決着をつけ、多くの対象者から著作権利用・公開等について大学宛の許諾を文書で頂くことが出来た(雛形は研究成果報告書参照)。これによって冊子化が可能になったのみならず、公表された冊子以前のテープ、手を入れる以前の速記録等が、全てではないが、将来それを引き継いだ政策研究大学院大学政策情報研究センターで公開される道を開くことが出来た。また、この許諾書方式は今後オーラルヒストリーを行うであろう多くの組織や個人に、インタビューの際の著作権等の法的処理のモデルになることが期待される。 5、オーラルヒストリーの研究への活用 既に冊子化されたオーラルヒストリーを引用した論文が出始めている。そのいくつかは前述の「論文・エッセー・解題集」にも収められた。また、日本政治学会の昨年度の『年報・政治学』(本年刊行)は「オーラル・ヒストリー」を特集している。特に本年度刊行された膨大な冊子は今後研究に大いに活用されるものと期待される。
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