母語と非母語における言語産出過程に関する研究:発話と眼球運動による総合検討
Project/Area Number |
12F02301
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Cognitive science
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
広瀬 友紀 東京大学, 総合文化研究科, 准教授 (50322095)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
DENG Ying 東京大学, 総合文化研究科, 外国人特別研究員
DENG Ying 東京大学, 大学院総合文化研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2014)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2014: ¥200,000 (Direct Cost: ¥200,000)
Fiscal Year 2013: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2012: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 文産出モデル / 構造的プライミング / 統語処理 / 第二言語習得 / 受動文 / かき混ぜ文 / 文理解 / 視線計測 |
Outline of Annual Research Achievements |
心理言語学の観点から、日本語母語話者を対象に、事象認知を含めた文産出の過程全体を探る研究の一部として統語処理過程に焦点をあてた実験を5つ実施した。また、第二言語学習者の文産出過程を検討する実験の組み立てを行った。 1.語順が比較的に自由である日本語において、文産出時の文法役割の付与と語順の決定過程についての検討を行った。具体的には、日本語を母語とする成人を対象に、構造的プライミングパラダイムを用いた口頭産出実験を3つ行った。実験の結果から、動詞が文末に位置する主要部後置型言語である日本語は、英語等主要部前置型言語と同様文産出時に動詞による影響を大きく受けることが明らかになった。さらに、文法役割の付与と語順の決定段階では動詞のよる影響の仕方が異なることが分かった。この結果は、先行研究では報告され得なかったものであり、文産出過程の新たな側面を明らかにしたといえよう。「視覚世界パラダイム(Visual World Paradigm、VWP)」を取り入れた視線計測実験と文読み時における眼球運動を測定した実験を各1つ行い、現在は取得したデータの分析と考察に取り込んでおり、国際学会への投稿を進めているところである。今後は、口頭産出実験のデータと視線データの比較を行い、学会において発表・投稿する予定である。
2.中国語を母語とする第二言語学習者を対象に、日本語の文産出時に文法役割の付与と語順の決定について検討する実験計画の組み立てを行った。今後、実験によって得られる産出データと視線データを収集し、その考察を進めていく予定。実験データにより、第二言語学習者における文産出時の統語処理過程の詳細、さらに言語間における統語表象の貯蔵方法の異同といった検討が可能となる。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(10 results)