Research Project
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
本研究の主な目的は、頭足類の進化を総合的に理解することである。目的を達成するためには、以下の二つのサブテーマで研究を進めて行く。1.頭足類オウムガイの貝殻基質タンパク質の同定本研究で,オウムガイ Nautilus pompilius の貝殻基質タンパク質の同定をした.具体的には,61個の貝殻基質水溶性タンパク質を同定した.そのうちの36タンパクについて,保存的機能ドメインの同定が出来た.また,ゲノム情報が報告された貝殻を持つ軟体動物(貝殻亜門)の3種のアコヤガイ,カサガイ,カキの情報と比較ゲノム学的解析を行った結果,同定された様々なドメインのうち,14個が4種の全て(オウムガイ,アコヤガイ,カサガイ,カキ)にあることがわかった.その結果をもとに,軟体動物における貝殻形成や生体鉱物関連遺伝子やタンパク質の進化について議論した.上記した結果についての中間報告を学会で3回報告した(2012バイオミネラルワークショップにポスター発,2013JPGU(地球惑星科学連合大会)及び2015バイオミネラルワークショップで口頭発表).研究が最終段階まで到達したため現在,すべての結果をまとめて文章に起こしており,今年の上半期には論文投稿する予定である.2.頭足類の系統ゲノム解析現在,HiSeq次世代シーケンサーによるトランスクリプトーム配列決定が終わり,そのシーケンスアセンブリーも終わった.これから,系統解析に有用な相同遺伝子マーカーを選び、次いで、系統解析や分岐年代推定を行う予定である.本研究の最終成果を27年度中に学術論文に報告することを目指している.
26年度が最終年度であるため、記入しない。
All 2014 2013
All Journal Article (3 results) (of which Peer Reviewed: 3 results, Open Access: 1 results) Presentation (4 results)
Zool Sci
Volume: 30 Issue: 10 Pages: 877-888
10.2108/zsj.30.877
BMC EvoDevo
Volume: 4 Pages: 15-15
Zoological Science