Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
|
Research Abstract |
被災後の構造的な健全性を早期に判定することは,稀に発生する比較的規模の大きな地震を受ける一般的な建物において建物の継続使用の可否を判断する上で極めて重要である。本研究は,梁端部の破断に起因する部材レベルでの剛性の変動を検知するためのモニタリング技術の確立と建物の健全性を判定するためのアルゴリズムの開発を目的としている。部材レベルでの損傷を検知するためには一定量の動ひずみセンサーを各部材に投入せざるを得ない上に,構造物の早期健全性判定のためのモニタリングシステムを構築するためには,どのような情報をいかに提示するかという点で膨大な計測データのプロセッシングが大きな課題となる。従って,本研究員は遠隔サーバー上において計測データのデータベース化を行い,損傷検知アルゴリズムを実装したサイバープラットフォームの構築を行った。本システムでは,リレーショナル型データベース管理システム(DBMS)としてPostgreSQLを用いており,モニタリングの対象とする建築構造物において得られた観測データはデータベースへ転送される。ここでは,PythonによるCUIを構築した。さらに,データベース上に蓄積されたデータへの容易なアクセスを可能にするために, Apache/Phpによる"WEB Viewer"を併せて開発した。"Web Viewer"はブラウザ上で動作し,データベース化されたデータの提示を行うとともに,様々な損傷検知アルゴリズムを実装させることで建物の損傷や健全性を早期にエンドユーザーへ提示することが可能となる。これらの一体的なシステムは汎用性が極めて高いものであり,構造ヘルスモニタリングにおいては画期的であると考えられる。
|