Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Research Abstract |
MAG5は小胞体-ゴルジ体間のタンパク質輸送にかかわる因子として同定され, これまでに小胞体からゴルジ体への輸送小胞, COPII小胞の形成が起きる小胞体膜状のドメインERexitsitesに局在することを明らかにした. 今年度はMAG5がERexitsitesにおいてCOPII小胞形成にどのような役割を果たしているのかについて焦点を当て, 下記の詳細な解析を行った. COPII構成因子の膜への結合量について, COPII構成因子を発現する野生型植物体とmag5変異体植物体を材料に, 分画遠心を用いて生化学的に解析を行った. その結果, MAG5はCOPII構成因子の膜への結合に関して蟹的に影響を与えないことが示唆された. 続いて, COPII構成因子のER exit sitesにおける動態について調べるために, COPII構成因子を発現する野生型植物体とmag5変異体植物体を材料に, FRAP解析を行った. FRAP解析に関しては, ミシガン州立大学のFederica教授のグループとの共同研究により行った. その結果, MAG5の欠損により, COPII構成因子が膜から解離しやすくなっていることが明らかになった. 以上の解析から, MAG5はERexitsitesにおいて, COPIIコートを安定化することにより適切なCOPII小胞形成を担っていることが示唆された. 小胞体―ゴルジ体間のタンパク質輸送にかかわる新しい因子をさらに同定する目的で, 正遺伝学的な解析を行った. 小胞体一ゴルジ体間のタンパク質輸送に異常を示す変異体の種子細胞においては, 種子貯蔵タンパク質は小胞体内の異常な構造体MAGボディに異常蓄積することが知られている. MAGボディ異常蓄積に着目した独自のスクリーニング系を用いて, 3系統の輸送変異体を単離することができた.
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