Project/Area Number |
12J03693
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理(理論)
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Research Institution | Tohoku University (2013) Nagoya University (2012) |
Principal Investigator |
松本 路朗 東北大学, 大学院理学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2012 – 2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2012: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 暗黒エネルギー / 修正重力理論 / 修正重力 / 宇宙論 |
Research Abstract |
本研究は、宇宙の加速膨張を引き起こす原因である暗黒エネルギーとは何かということを観測的な事実を踏まえ理論的に検証することを目的としてきた。この暗黒エネルギーを説明する模型は数多くあるが、アインシュタイン方程式に宇宙項(A)を加えたものが現在最も受け入れられている仮説である。しかしながら、この宇宙項の仮説には微調整問題と呼ばれる困難などがあるため、そのほかの模型を考えることも重要である。本研究ではF(R)重力理論と呼ばれる、重力の修正により有効的に暗黒エネルギーを説明する模型に焦点を当てて調べてきた。背景宇宙の発展の情報だけでは、F(R)重力理論と宇宙項との違いを明らかにすることは必ずしもできないことは以前の研究で明らかとなっていたので、ここでは宇宙の発展め摂動的な側面として物質の密度揺らぎや重力レンズ効果を考えてきた。 しかしながら研究の結果、物質の密度揺らぎや重力レンズ効果を見てもF(R)重力理論と宇宙項の模型の差異を明らかにできない場合があることが分かった。それは、宇宙項の模型が真実であった場合であり、そのときにはどんなに観測データが集まってもF(R)重力理論を棄却できないことを意味していた。現在提出されている多くの論文が、F(R)重力理論が宇宙項の模型と異なる発展を記述できることに注目しているのに対し、本研究では今までの方法では観測的に模型の区別化ができない場合があることを示した。このことにより、現在広く受け入れられている研究方針の問題点を指摘したともいえる。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)