地理情報システムを用いた近代日本の河川舟運に関する歴史地理学的研究
Project/Area Number |
12J08026
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Human geography
|
Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
飯塚 隆藤 立命館大学, 文学研究科, 特別研究員(DC2)
|
Project Period (FY) |
2012 – 2013
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
|
Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2012: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 河川舟運 / 地理情報システム(GIS) / 歴史GIS / 近代日本 / 淀川流域 / マルチスケール |
Research Abstract |
平成25年度は、平成24年度から構築してきた「近代日本の河川舟運GISデータベース」をもとに、①全国(道府県 : マクロスケール)、②淀川流域(メソスケール)、③淀川流域内の河川・浜(ミクロスケール)について分析し、人文科学とコンピュータ研究会(じんもんこん2013)での学会発表や査読付き学術誌への論文投稿をおこなった。 ①全国(道府県 : マクロスケール)単位の分析 徴発物件一覧表の明治23年版には、明治22年の船舶定繋地および船種別隻数が掲載されている。そこで、Excel形式でデータベースを作成し、その結果、全国で14,636箇所の定繋地があることが明らかになった。そのうち、淀川流域に関して、明治期に測量された旧版地形図をもとに船舶定繋地のGISデータベースを構築し、船舶定繋地や船種別の分布を地図化した。このGISデータベース化の手法は、全国のどの流域においても有効であり、今後流域間の比較をおこなう予定である。 ②淀川流域(メソスケール)単位の分析 ①で構築した船舶定繋地のGISデータベースをもとに、淀川流域のなかでも河川ごとに舟運の地域差があることを明らかにし、これまで検討が不十分であった鉄道・旧街道と舟運との競合関係について、明治期の旧版地形図と近代統計を使用して検討した。その結果、浜と旧街道は近接性が高いことなどが数値として明らかにできた。流域単位でみる視点は従来の河川舟運研究ではほとんど検討されておらず、歴史GISの手法の有効性を提示することができた。 ③淀川流域内の主要な浜(ミクロスケール)単位の分析 河川と旧街道との結節点や河川と鉄道駅との水陸連絡駅などの主要な浜の変遷について、近代統計や旧版地形図、昭和初期に撮影された空中写真などを用いて、検討をおこなった。この分析に関しては、現在進めているところであり、学会誌に投稿する予定である。
|
Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
|
Report
(2 results)
Research Products
(11 results)