伝統的取引から近代的市場取引への遷移メカニズム : インドネシア農産物流通の事例
Project/Area Number |
12J10020
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Area studies
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
池田 真也 東北大学, 農学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2012 – 2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2013: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2012: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 青果流通 / 取引 / 市場 / ネットワーク / インドネシア / 農産物流通 / 伝統的取引 / 流通市場 / ネットワークモデル |
Research Abstract |
本年度は研究課題の最終年度であり、申請書記載の最後の課題である、ネットワークモデルを用いた流通市場の分析に必要なデータの収集を行なった。4月から7月にかけて、インドネシアのパジャジャラン大学の協力のもとで、ガルッ県のジャガイモを取り扱う商人1273名の母集団リストを作成し、300名の無作為抽出調査を実施した。また、これまでの研究成果を博士論文の一部にまとめた。 まず、商人のネットワークに関するデータベース作成に必要な、名前、所在地によるサンプル間の識別作業に時間がかかり、サンプル特性に関する分析をするに留まった。基本的な調査結果として、生産地における小規模な商人と大規模な商人の取引関係は当初の予想よりも観察されなかった。しかし、首都ジャカルタの大規模商人と相対する産地商人に関する貴重なデータとして有用であると考えられた。つまり、去年度までの成果と組み合わせることで、本研究の主目的である商人を通じた都市と農村の相互関係を検討できるデータベースだと考えられる。分析方法に若干の修正が必要であるものの、来年度中には解析が完了する予定である。 次に、これまでに行なった、都市商人の地域間比較、商人が形成する取引制度による野菜小農の市場参加に関する研究を博士論文の一部としてまとめた。後者に関しては、東ジャワ州と西ジャワ州の野菜農家をサンプルとし、非公式な制度である収穫前取引の効果の測定を行なった。これらの研究成果は国際会議での報告、雑誌論文への投稿を予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)