Project/Area Number |
12NP0101
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Research Category |
Grant-in-Aid for Creative Scientific Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
丹羽 公雄 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60113445)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星野 香 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (70022738)
中村 光廣 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (90183889)
青木 茂樹 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (80211689)
児玉 康一 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (70211901)
佐藤 禎宏 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (50114161)
渋谷 寛 東邦大学, 理学部, 助教授 (40170922)
原 俊雄 神戸大学, 理学部, 助教授 (50156486)
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Project Period (FY) |
2000 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,105,000,000 (Direct Cost: ¥940,000,000、Indirect Cost: ¥165,000,000)
Fiscal Year 2004: ¥325,000,000 (Direct Cost: ¥250,000,000、Indirect Cost: ¥75,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥390,000,000 (Direct Cost: ¥300,000,000、Indirect Cost: ¥90,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥390,000,000 (Direct Cost: ¥390,000,000)
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Keywords | 素粒子標準理論 / ニュートリノ / 飛跡自動読み取り装置 / ダークマター / 原子核乾板 / 加速器 / 基本粒子 / Elementary Particle / Emulsion / ECC / Neutrino / エマルション / 素粒子物理学 / 原子核乳剤 / ニュートリノ振動 / タウニュートリノ / 素粒子物理 / 究極物質 / クォーク / レプトン |
Research Abstract |
日欧国際共同で推進しているOPERA計画は、ニュートリノ振動の存在をappearanceの方法で検証する長基線νμ→ντニュートリノ振動実験をその中核とし、2006年の6月のニュートリノ照射の本審開始を目指して建設を推進している。CERN研究所で作るミューニュートリノをイタリアのGransasso研究所に向けて撃ち込み、ミューニュートリノから転化したタウニュートリノを捉える。 OPERA検出器は心臓部に原子核乾板「OPERA-film」と鉛板を積層するECCブリック1700トン、ニュートリノ反応の起きたECCブリックを識別する「識別カウンター」からなる。日本側(実質名古屋大学)は名古屋大学が富士写真フィルム社と共同開発した原子核乾板「リフレッシュ可能OPERA-film」の全量を分担している。このOPERA-filmは製造工程で蓄積する宇宙線飛跡を温度30℃、湿度95%に3日間さらすことで消去できる性能をもつ。リフレッシュ設備を岐阜県瑞浪市の地下90mに完成させた。2005年3月時点で「OPERA-film」の製造は970万枚(全使用量の50%)まで進み、そのうちの300万枚のリフレッシュを完了してイタリアのGransasso実験場に送り、リフレッシュ装置の処理能力は十分である。しかし「OPERA film」の残量50%の生産はお金の見通しがなく2006年6月までに完了できない。ヨーロッパ側が分担しているGransassoのOPERA検出器の土木工事、μ粒子用マグネット、ECCブリック1700トンを支える橋脚は完了し、SFTで読み出す「識別カウンター」の搬入も始まり、現像設備の建設も順調である。CERN研究所のニュートリノビームラインの構築は既にほぼ完了した。 2006年6月からは毎日50-60事象のニュートリノ反応がECCの中で起きるであろう。ニュートリノ反応の解析を行うS-UTS(自動飛跡読み取り装置:UTSの飛跡読み取り速度の50倍)の開発が完了して、2005年1月29日に第1号機の完成が中日新聞、毎日新聞で報道された。 2005年度1年間、CERNの加速器は運転が中断されるために、各種のテスト実験が不可能であり、2005年9-10月に米国FNALのニュートリノビームを使ってOPERAの解析のリハーサルを予定している。 *お金不足は中間評価で指摘されていた。国際的な問題とならないうちの解決を目指し努力中である。*
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